弊社では、1998年(23年前)から
5S活動を行っております。
5Sとは「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「躾」の
頭文字をとっており
これらの状態を維持することで、
怪我やミスの防止、生産性の向上に加え
小さな変化や違和感を見逃さない力を
養うことを目的としています。
そんな5Sの取り組みの一環として、
毎月3Sコンテストを行っております。
3Sコンテストというのは
各班ごとに3Sの取り組みや
改善内容について発表を行い
その改善内容や改善の数によって順位を競う
という弊社の恒例行事です。
この取り組みにより、
毎年数百以上の改善提案が生まれ、
工場が常に清潔できれいな状態を維持できています。
改善内容の発表については、
実際に改善を行った場所に皆で集まって行う
というルールがあり
変化を目で見て感じてもらえるように
工夫をしております。
しかしながら昨年からの
新型コロナウイルスの蔓延により、
一箇所に皆で集まるということが
難しくなってしまいました。
弊社のBCPの取り組みの中で、
新型コロナウイルスの感染ステージが
一定以上を超えている場合は両工場の往来や、
密集しての会議を禁止しているので
改善場所に集まることも
そもそも工場を移動することも
感染防止の観点から難しくなってしまったのです。
3Sコンテストは改善箇所に行き、目で見て触れて
変化や効果を感じることにこそ意味があります。
それができない今、
一時的に辞めてしまってもいいのではないか?
という意見が出てくることもありました。
しかし、5S活動は「継続し続ける」ことが何よりも重要です。
それから何度か協議を重ねた結果、折衷案としてあがった
WEB会議ツールを活用して改善箇所をリアルタイムで見せながら
発表するという方法を取ることにしました。
写真のように、発表者は改善したところをカメラで映し
資料などを見せながら発表を行います。
発表を聞く人たちは密集を避けて
会場をいくつかに分けてモニター越しに改善部分を確認します。
WEBでの開催は不本意ではありましたが、
・診断シートを見て、担当者が具体的に説明し評価が出来るようになった
・3Sコンテストの運用時間が短くなり、簡素化できた
・担当者が事前に分かりやすい資料を作成するようになった
・ビフォーアフターを意識するようになった
というように得られたこともたくさんありました。
新しいことに挑戦したらからこそ
発見できた気づきです。
WEB開催をするメリットはたくさんあるとはいったものの
やはり5Sの本質は現場にあります。
感染ステージの様子を見ながら、
ステージが高いうちはWEB会議ツールを使い
ステージが低くなったときには
これまで通り現地に集まるというように
臨機応変に対応していきたいと思います。
また、WEB開催で得た気づきを
リアル開催する際にも活かしたいと思います。
5S活動に限ったことではありませんが
何かを継続し続けることは非常に難しいです。
今回のような環境の大きな変化があり
思った通りにはいかなくなることもあります。
そこですぐ投げ出してしまうのではなく
続けるためにどうすれば良いか考え続ければ
100点とはいかなくても
80点.90点の答えを出すことができます。
これからも、地道にコツコツ継続すること
難しい状況であっても諦めず考え続けることを
会社一丸となって取り組んでまいります。