弊社ではこれまで23年間
5Sをコツコツ続けてきました。
5Sというと単に「整理」「整頓」のことかと
思われるかもしれませんが
5Sにはモノの管理を通して
人としての成長を促すという力があるのです。
今月の弊社の社内報にて
寿木工が5Sにこだわっている理由や
5Sを徹底する目的について
社内で改めて周知するために
代表の住岡にインタビューを行いましたので
本日はその内容を紹介させていただきます。
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「5Sを始めた1997年から2020年までで
計19,702件の改善提案が生まれ、
2021年度も現在数多くの改善提案が生まれています。
これまで生まれた提案の中には
これはすごいなと感じる改善提案も
たくさんありました。
ただ、良い提案を出すことも大事ですが
本当に重要なことは
小さな提案でもたくさんの数を
継続的にあげることにあります。
右にあったものを左に移し替えた、
たったそれだけのことでも
作業時間が1秒縮まったなら
素晴らしい改善です。
昔張り替えたテープが
剥がれかけていたから貼り直した
単なる復元だと思うかもしれませんが
改善も年月が経てば崩れてしまいますから
崩れないように維持することにも意味があります。
一つ一つは誰でも真似できそうな簡単なことです。
しかし、長年これだけの数をやり続けることは
簡単に真似できません。
誰でもできることを愚直にやり続けることが
武器になるのです。」
〈1997年改善提案第一号〉
〈2009年 3Sコンテストスタート〉
「よく勘違いされてしまいますが
5Sは単なる整理・整頓のことではありません。
最後のS「躾(しつけ)」がポイントです。
「躾」とは人の悪い習慣を良い習慣に
変えることを意味しています。
社会は常に変化と進化を繰り返しています。
そのため私達自身も変わらなければ、
成長できなければ、
社会との競争に負けてしまいます。
特に私達は小さな企業でありながら、
大きな企業と取引をさせてもらっています。
私達が変化できなければ
その期待に応えることはできません。
これまで色々な大学の先生の講義を聞いたり
自分自身経験したりする中で
「人を変えることはできない」
という教訓を得ました。
しかしそれと同時に
「自らは変わっていける」という教訓も得ました。
ただ、自らは変わっていけると言っても
すぐ簡単に変われるものではありません。
だから私達は5Sをやってるのです。
人の悪い習慣を良い習慣に変えるには、
まずはコントロールしやすいモノを変えること
すなわち整理・整頓・清掃・清潔を
徹底することがスタートになります。
これらを極めることで知らず知らずのうちに
習慣を変えることができるのです。
習慣を変えることによる成長は
仕事に限ったことではありません。
趣味やスポーツの世界など
あらゆる場面で役に立ちます。
5Sを通して皆さんが人間として成長し
人に必要とされる人間になってほしいと願っています。」
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以上、弊社代表へのインタビューを紹介しました。
5Sは会社だけではなく自宅でも実践できます。
弊社のスタッフの中には
自宅でこんな5Sをしていますと
報告してくれる者もおります。
皆さんもまずは小さなところから
5Sを始めてみてはいかがでしょうか。